かっての関学大演劇サークル「関奈月」の中心的役者、神崎真(まこと)が第6回プロデュース公演に参加が決定、さっそく昨日の稽古に来てくれた。大学卒業し、今は広告代理店勤務、2足のわらじで自分が代表の演劇サークルと演技の勉強会が立ち上げた劇団ブルーアースシアターカンパニーとを掛け持ち。
かって「ら抜きの殺意」「流れ星」と2回出演してくれている。得難い存在の役者。昨日稽古のあと、演出の小森さんと3人で軽くいっぱい。以前に比べて考え方、動機、方向性にしっかりしたものを感じた。
目の位置、目の見る落ち付きが自ずと発言の内容にもでている。伸びてる、と実感した。楽しみな「息子」役をやってくれそうだ。演出もいつになくピッチが速いかつはしゃいでいる。よほどうれしかったのだろう。
それに「今後、若手の役者、いっぱい紹介できますよ。言ってください」と劇団ぷらっと自体を評価してくれている。これも嬉しい。
昨日はこの作品への思いを3人がいろんな角度でぶつけ合った。まだまだコンセンサスな方向とはいかぬが、芝居とはそんなもの。誰ひとりのものでなく、創り手みんなのもの、そのアンサンブルで作り上げていくもの。
昔、道化座の須永さんのギャグ、「あんさんら、ぶっちゃうんだものなあ、しかたないよ、そんな芝居じゃ」とよくいわれた。要はスカスカの芝居すんな、という意味だが、それがでたらみんな「トイレ」とか「ちょっと休憩」とははぐらかせていたなあ。
それほど大事なコンセプトがこれ。
今回参加してくれる間宮由香ちゃんが演出に言ったそうだ。「劇団ぷらっとって、演出にみんながあんなに意見云うんですか?びっくりしました」と。当り前のことだが、それが彼女には新鮮で一気にのめり込みそうな気になったと。まあ、舞台の作り方の考えの違いだろうが、いろんな意見が飛び交う、思う、決して否定しないで、聞く、いいアイデアや意見なら取り入れる、それが当たり前なのである。
卓球の水谷選手が先日言っていた、「昔、卓球やりかけのときは、コーチや監督から、一日1000球、ひたすら打て、あと気力だあ、なんて精神論ばかりでいやになりかけた、そこにドイツに留学の機会を得た。行ってみて真逆なコーチの考えでびっくり、つねに論理的、納得、卓球が大好きになり自分の創造性をいかんなく発揮できて今日までこれた、もう精神論や自分の経験則ばかりの指導では人をだめにする気がします」と。
芝居とて、同じこと。「認めること」「各人の創意で芝居が生きる」そういう方向かと思うね。
ただ基本、基礎は大事、
そう朝山くん、そう千里くん、発声、滑舌、腹から…大事、フェイスブックみてると君の応援団がもう300人ぐらいいそうだし、大集団で客が観にきそうじゃないか、ならばデビューとはいえ、恥かくわけにはいかんだろう、な。声が小さい、格言「大は小をかねる」飛び降りろ!!あっ、これって精神論ちゃう? ごめん (J)