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順平

昨日、友人が東京から稽古を観に…

昨日は寺で稽古、欠席者3名、代役ばかりで稽古にならんが仕方ない。でもこの寺の稽古って、空気感からしてこの芝居にぴったりだから、なんか乗ってしまう。楽しい稽古、である。

昨日は東京から友達が稽古を観にきた、徳島で仕事があるのでそのついでもあって。

しかし彼はもう20年以上前からよく私の家に泊まり、神戸に来てはあちこち散策したり、一緒に高知の会に行ったり、なんか年は一回り程下だが気があう。

もともとは、前の会社で同じ部署で働いていた、そして趣味が読書、いろいろ紹介し合った。そしていつしか、本の事業を一緒にやろうと本社に新規事業の提案をした。

仲間も集めて6人で。結果その年のグランプリを受賞、100万円もらった。その提案は事業化され、いま本屋で「ダヴィンチ」という月刊誌になり売られている。

本来なら提案者が事業部長になる不文律なのだが、次の人事で私は人生で経験したこともない部署に、責任者として赴任させられた。その部署がむしろ人生の考え方を変えたと言っても過言ではない。

話しが逸れたが、そんな当時の仲間が、芝居(毎年東京から観にきてくれる律儀な男なのだが)稽古を観たいと来た。

終って板宿で劇団の数人と居酒屋へ。実は彼は誰とも友人になれる人間で、バリアーな雰囲気がない、だから年齢関係なくすぐ友人になる。昨日も旧知の間柄のようにみんなと騒いでる。とくにあの立正寺の住職、中山浄敬氏と早速宗教や哲学論をやっている。おもしろい奴である。

「芝居、どうやった。感想は?」に「まあ、5月26日の最後の日に観に来るのが楽しみだとだけ言っておきます」と意味深なことを言った。

そして垂水に帰ってきた。そこでも「もう一軒いくかあ?」で近くの居酒屋で。そこでは家の者も合流し、またわいわいと。彼の最終バス(徳島行)まで飲んだ。

彼に、今日の稽古で文章の間違いを2か所指示された、ひとつは忘れたが、ひとつは「あの山本の言う『煮詰まっちまったなあ』とは間違いのセリフではないですか?と。表現上間違ってるのでは?と…の指摘。なんとも台本も見ずにずっと聞いていたのである。さすが東大法学部出身、今ある会社の法務部の部長さんだけある、記憶力と知識、ハンパないのだ。こちとら、指摘されたことの意味もわからんのに…。

夜、寝てるとそこにメールが。「今日は楽しかったです。今徳島につきました。また来ます」と。最後までなんとも良くできた男、人間である。(J)

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